企鵝庵

当節のこのこ赴いた落語会のあれやこれやを。

第6回おおなまず寄席@大津市・旧大津公会堂2階多目的室

  • 桂南天 不動坊 -1548

 

 2013らくごぞめ。

 京都駅そばの金券ショップで京都大津の切符を買う。190円が180円になり、そうか地下鉄より安いわな県境を越えるのにな、などと。大津駅からちんたら歩いて旧大津公会堂へ。ただ坂をおりるだけで着き大変にらくちんである。

 

 旧大津公会堂、たいへんにモダンな良い建物。次回も行くだろうから、忘れずにここで昼餉を食べることにしなさいよ俺よ。

 

 小鯛さん。良かった。オリジナルな工夫の具合も好みだった。ただ、噺の最中に左目尻がピクピクしてらしたんが心配。諸事しんどいのかしら、たまにはしっかり放牧もしてくださいよ。

 しん吉さん。大変良かった。鉄板の鉄ちゃんマクラがたっぷり楽しめて嬉しい。高座の真後ろを京阪電気鉄道石山坂本線がチンチン&ゴオオオと走って行くのは、こちらもあちらも嬉しい。その上でのトラちゃんがなー、かわいらしくこにくたらしくなー。次は凧揚げまで聞けたら。

 南天師。まさかの2012落語納めとネタかぶりで、ああ、ああああと膝が崩れ落ちる(脳内で)。も、冬の噺だもん、こんな時に稼がないと、ってことでしょう。軽田道斎の「わしが死んですぐによそへ嫁入りとはあんまり胴欲な、それが恨めしぃ て浮かべん。二人とも髪下ろして坊主になれ」な台詞覚えの確認、ええとこでかまはったんだけれど、すぐさま「本番ではかみません大丈夫」って当意即妙フォローが。プロかっこいい。ふんどしぶらさがり軽田先生のあの独自の様子も年末にくらべてひとつ手を加えられてて、こちらもナイス。

 

 2013年、上方落語への回帰を念頭に置いていただけに、幸先良いスタートだった。あらためて、次回もまた来る。たしか4月29日。